冬休みに向けて(最終)

明日から冬休みというタイミングで、 スイス連邦政府から新型コロナウイルスへの対策が発表。 もともとは来週金曜日まで様子を見るという話でしたが、 状況悪化が止まらないため前倒しになりました。

規制強化案の内容

12月12日から1月22日まで。

  • レストランの営業中止(テイクアウト、デリバリーのみ許可)。祝日も例外は認めない。
  • スポーツ施設の営業中止。屋外でのスポーツは5人まで許可。ただし16歳未満の子供は制限なし。
  • 文化、余暇施設の閉鎖(博物館、映画館、図書館など)
  • 小売店は入場者数を制限、19時から6時までと日曜祝日は営業中止。
  • 自宅待機を強く推奨 他人との接触を最小化、不要不急の旅行(日帰りの小旅行を含む)を断念。

スキー場の営業は引き続き、連邦政府ではなく州政府による許可制。 州内の病床に十分な余裕があり、濃厚接触者追跡の余力があるなどの条件を満たした場合に、 州政府がスキー場に営業許可を交付する。

個人的な影響

明日からグリンデルバルドに滞在してスキーの予定でしたが、 連邦政府の強い推奨 (dringende Empfehlungen) に従って、 中止することにしました。 積んである書籍を消化したり、 家族でボードゲームをしたり、 こんな事もあろうかと購入したニンテンドー・スイッチで遊んでいることにします。

グリンデルバルドのあるベルン州は、 まだ病床に余裕があるということでスキー場の営業許可を出すようです。 しかしチューリッヒ州の病院はすでに逼迫しているので、 怪我をして帰宅後に手術ということになると、 適時に治療を受けられないリスクが高い。

また先週スキー場に行った感じだと、 スキー客の中には感染症対策を「いやいや」やっている感じの人も散見されるので、 感染リスクが否定できない。

レストランで並んで待っている時に距離を保たずにすぐ後ろに来て同行者と大声で話してたり、 ゴンドラに乗る際にネックウォーマーで鼻と口は覆っているものの、 隙間があって鼻が見えていたり、 フィルター付きではなく通常のネックウォーマーを使っていると思しき人がいたり。

今後の動向

政府が強力な対策を導入しても、 個々人の意識が変わらない限りは新型コロナウイルスの拡大傾向を反転させるのは難しそうです。

この数週間は感染者数が高止まりしている状況でしたが、 それでもカフェでは老人のグループが仲良く一つのテーブルでコーヒーを飲んでいたり、 レストランでは会社の同僚が話しながらランチを食べていたり、 若者の集団がバスから降りるや否やマスクを外して会話が弾んでいたりする姿が散見されました。

レストランやカフェの営業停止はそれなりの効果はあると思いますが、 休み中に友達や親類の家に集まって、 むしろ感染拡大する可能性もあります。